News & Release
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Concept
Resonance Color makes the world more Sustainable.
色は私たちに利便性をもたらすだけでなく、アートやファッション、装飾などを通じて生活を豊かにしてくれています。しかし、色素の中には有害な化学物質が含まれるものもあり、全てが安全なものとは言い切れません。また多くの色素が使用されることで、その重量によって航空機や自動車等の燃費を低下させてしまっています。さらには多くの塗料が使用されることで、塗装過程で大量のCO₂が排出されるという問題もあります。
「共鳴色」は、シリコンナノ粒子(SiNPs)を使用した革新的な色技術で、Mie共鳴という光学現象を活用しています。この技術は、従来の産業の常識を覆すものです。私たちはこの技術を通じて、環境に優しく、持続可能な社会の実現に貢献していきます。



What’s Mie resonance?
共鳴条件
光波長 = 粒径 * 屈折率
Mie共鳴は、光を粒子に閉じ込める技術です。各色の波長の光を100-200nmのシリコンナノ粒子に閉じ込めることで共鳴発色(構造発色)をします。従来の構造色では膜やコロイド結晶のような多次元構造が必要とされていたのに対し、単一の球体で構造色を実現することができます。
さらに、シリコンナノ粒子のサイズを制御することで、シリコンという単一素材のみで青、緑、黄、橙、赤等のフルカラーを作り出すことが可能となります。
サイズの異なるシリコンナノ粒子の
光学顕微鏡像(粒径:100 - 200nm)シリコンナノ粒子でコーティングしたミニカー シリコンナノ粒子インク(濃度 0.1wt%)
Application
モビリティ、化粧品、プリンティング、その他様々な用途に適用できます。
DRAG
bgMember
-
亀田 孝裕
Business
- Kobe Univ.
- Sumitomo Corporation
- Microwave Chemical
- ANRI
-
杉本 泰
Science
- Ph.D from Kobe Univ.
- Visiting Researcher at Boston Univ.
- Associate Professor of Kobe Univ.
-
尾池 智幸
Engineering
- Kyushu Univ.
- Mitsubishi Heavy Industries
- Mitsubishi Electrics
-
新美 類
Product Developer
- Ph.D from Kanagawa Univ.
- L’OREAL
- BASF
For more information

Ultra Light & Thin 超軽量・極薄膜
高い散乱効率と不透明性により、超薄膜を実現
コーティングの重さはわずか0.2~0.4g/m²で、世界最軽量を誇ります。

ケース: 自動車ボディへの適用

薄膜化のメリットは、自動車のボディだけでなく、
ファンデーションなどの化粧品でも効果を発揮します。

Weather Resistance 耐候性
シリコンに由来する高い機能性
-
01
高温耐性
500℃でも変化しません。
-
02
紫外線カット
シリコンナノ粒子の3倍以上の断面積の紫外線をカットします。
-
03
薬品耐性
酸・アルカリに対して化学的に安定です。

Non Fading 非褪色
共鳴色を含む構造色は、有機顔料とは異なり原理的に色が褪せません。
-
色素色
紫外線や高温によって褪色する
-
構造色
1億年経過しても褪色しない

Sustainable 持続可能性
シリコンは地球の地殻において2番目に豊富な元素(26%)であり、
資源が豊富です。
元素 | O | Si | Al | Fe | Ca | Na |
---|---|---|---|---|---|---|
クラーク数 (wt%) |
49.5 | 25.8 | 7.5 | 4.7 | 3.4 | 2.6 |
単一の素材でフルカラーを生産できるため、
モノマテリアル化を通じてリサイクルを促進できます。

Safe & Secure 安全性
人体との親和性
シリコンは、食物から摂取され、人体にも含まれている元素です。
元素 | 70kgの人体中 |
---|---|
酸素 | 43 kg |
炭素 | 16 kg |
水素 | 7 kg |
窒素 | 1.8 kg |
カルシウム | 1.0 kg |
リン | 780 g |
カリウム | 140 g |
硫黄 | 140 g |
ナトリウム | 100 g |
塩素 | 95 g |
マグネシウム | 19 g |
鉄 | 4.2 g |
フッ素 | 2.6 g |
亜鉛 | 2.3 g |
シリコン | 1.0 g |
産業との親和性
シリコンは半導体、電子機器、太陽光パネルなどに広く使用されています。
これらを原材料として再利用することが可能です。